ピアノでスタッカートを上手に弾くコツを教えます。
2016/02/12
皆さんの殆どの方は、スタッカートとは、「音を切る」という意味で教わって来たと思います。
本来は。イタリア語で「離す」「離れる」という意味で微妙にニュアンスが違います。
スタッカートには、その音符長さによって種類があります。
*音符の4分の1の長さ(スタッカッティシモ)
*音符の2分の1の長さ(スタッカート)
*音符の4分の3の長さ(メゾ・スタッカート)
と言われています。
スタッカートを弾き分ける事で多彩な表現力の演奏に繋がります。
「軽やかさ」を表現するのはもちろんの事、「インパクト」を与えたりして音を際立たせたい時などにも使うなど色々な使い方を考える事です。
音符の長さが短いほど音色は鋭くなりますし、長いほど柔らかい音色になりやすいなど皆さんも想像が出来ますよね。
スタッカートも弾き方一つで多彩な表現を行えます。
ですから、作曲家の想いをイメージしながら弾き分ける事が大切になります。
ピアノの鍵盤をボールと思う。
バスケットボールのスポーツは、ボールをバウンドさせながら移動しますよね。
そして選手達は、ボールをつく時手はボールから離さずボールを床に強く叩く反動だけで素速く手に戻させながらボールを操っています。
このボールをピアノの鍵盤と思い、手はそれぞれ弾く音の指と考えてスタッカートを弾いてみます。
指先をしっかりとさせ、意識は鍵盤の底の1cm下までボールをつくようにし、反動だけで鍵盤を戻します。
反動だけで鍵盤を戻しますから、その間は脱力をし無駄な力を使わず弾く事ができます。
ピアノの上達と共に時間的に長い曲を弾く事が多くなりますので、スタッカートだけではなく脱力の使い方を覚える事はとても大切です。
力任せだけに頼って弾き続けていけば、手、指、腕などを痛める原因にもなり、また一番大事な表現力豊かな演奏も出来ません。
皆さん 素敵なスタッカートが弾けるよう頑張りましょうね!
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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