ピアノと勉強の両立ができる方法を教えます。
2015/12/27
ピアノと勉強の両立について考えてみませんか?
突然ですが、ピアノを習わせているすべての保護者の皆様にお聞きします。
お子様を音楽家にさせたいですか?
それともピアノを楽しみながら長く続け、勉強も出来て、将来憧れだったたくさんの曲を自由に弾けるようになり「豊かな人生」を送らせることですか?
勉強と習い事は両立してこそお互いの力によって伸びる
ピアノは様々な理由で小学校高学年や中学生で辞めてしまう人がとても多いのが現状です。
でも本人の限りない可能性を更なる力に変えていくのは、勉強と習い事を両立してこそです。
それでは、どうすれば良いのでしょうか?
私の教室では幼い頃から現在社会人になるまで、続けてくださっている方、また社会人になるまで、続けて下さった方に絡めて説明していきたいと思います。
お母さまは講師とコミュニケーションをとり続けましょう
遠慮無く正直に現状を話しましょう
そうは言ってもなかなか講師にご自分から進んで話しにくいものですよね!
私はそのような時どうやってコミュニケーションをとったと思われますか?
長くピアノを続けて下さっているとそのお子様の性格や個性、この子は本当に心から音楽が好きなのか?
お子様の心に常に寄り添うことも講師として大事なことと思ってレッスンを行ってきました。
ですから、その子が本当に音楽が好きか嫌いかが段々とわかっていきます。
練習をあまりしないお子様をお持ちのお母さまはどうしてもこの子はピアノが嫌いと思ってしまいがちです.
そして過去にお母さまご自身もピアノに限らず習い事を好き嫌いではなく、いろいろな理由でもったいないことにやめてしまい後にとても後悔なさった経験をお持ちの方多いのではないでしょうか?
ご自分のお子様にはそのような思いをさせたくはないとは思いませんか?
そうさせない為に、そのような時こそ講師との日頃のコミュニケーションがいきてくるのです。
良好なコミュニケーションを取れていれば、いざという時講師とお母さまお互いにどんなことでも話しやすい関係になっているはずです。
練習をたくさんしてピアノの演奏が上手でもピアノが好きとは限らないのです。
また、その逆に練習をしない事イコールピアノが嫌いとは限らないのです。
そのような生徒さんをたくさんみてきました。
一番大事な事は、お子様が本当に音楽が好きか嫌いかの気持ちを正しく客観的に判断することができるかです。
大好きなピアノを練習を出来ないだけで判断して、将来的にお子様もお母さまも後悔なさることになるような事にならないために、私がしてきたことは
「部活が忙しい」「受験勉強のため」「だから練習ができない」など色々な理由でやめようか、続けようか迷っている生徒さんにまずピアノ(音楽)が好きか嫌いかを必ず聞きました。
正直、好きでピアノを習っているお子様ばかりでは、ありません。
私自身も講師生活の長いキャリアからそういうお子様は何となくわかりますので無理に引き止めたりはしませんでした。
けれど、ほとんどの生徒さんはピアノが好きなのに練習を出来ない事で自分自身で負い目を感じてしまったり、「練習出来ないのだからやめなさい」とご両親に言われ悩んでいたりしていました。
そのような時私は必ず
「好きだったらやめてはだめ。続けなければ絶対に後悔するよ。」と諭しました
しかし、練習をしたくても練習出来ない生徒さんは負い目を感じていますから当然自分からご両親に続けさせてとは言いにくいのは、当たり前です。
そのような時こそ私が生徒さんの力にならなければ誰が代弁できるのとの気持ちから、余計なお世話と言われるかもしれないことは覚悟の上で勇気を振り絞って、生徒さんの本当の気持ちをご両親にお伝えし真剣に誠意を持って話し合いの場をつくりました。
もちろん、うまくいくことばかりではありませんでしたが、有難いことに殆どのご両親にご理解をいただくことが出来、その結果大人になっても続けて下さった生徒さんはもちろんのこと、結婚や仕事の転勤などの諸事情でやめざるをえなくなった生徒さんに
「あの時やめなくて本当に良かった!」と感謝されています。
誠意を持ってコミュニケーションを大事に取ることが、いかに大切か後々である現在改めて感じさせられています。
お子様をプロのピアニストにさせたい! という訳では無いのであれば大事ななお子様のために今何が大事かを講師に遠慮無く現状を話し相談し共に考えることです。
やめることは簡単です。
だからこそやめない、やめさせないことが必要です。
お母さまは見守り役に徹し練習はお子様の意思に任せましょう。
ちょうど殆どの生徒さんは小学校高学年から中学生の頃から反抗期に入ります。
反抗期は皆様も当然ご存知のようにお子様方が順調に成長する為の必要な過程の一つです、
そして冒頭でもお話ししたようにいろいろな意味で大変な時期でもあります。
そのような時に「練習しなさい」などいろいろとお母さまに言われてしまえば当然
自ら練習しないとお子様は「やらされてる感」が強くなってしまいます。まさに反抗期まっただ中のお子様にとっては、完全にやる気を無くす原因ともなってしまいます。
私は長年講師を続けてピアノと勉強を両立させてきた、たくさんの経験があります。
講師歴25年の中でたくさんの生徒さんにピアノと勉強を両立させる事が出来た理由
1:お子様自信に目標を持たせることです。
1-1:例えば、発表会の曲をお子様自身に決めさせ、始めから忙しい事を理由に諦めさせない(自分の好きな曲の方が練習に熱が入りやすいですし、たとえ出演できなくなったとしてもそこまでの練習に無駄はありませんし、むしろ無理なく演奏の進歩にも繋がります。)
1-2:プロになるわければなければ、教材にこだわらず、とりあえず大好きな曲でレッスンを行なってみる。どんな曲でも練習をすれば必ず上達します。もし、今のレベルでは難しいとしても練習をしていつかこの憧れの曲を弾いてみたいと思うだけでも大きな進歩です。
1-3;学校の合唱コンクールや卒業式の伴奏のオーデションなどを自分自身でやりたいと思う気持ちを大事にしてあげる。
更に合格して伴走者に選ばれたら誰でもモチベーションアップしますからそんな時の練習は本物です。
ですから練習も一生懸命しますので当然上達もします。
同時に何のために練習しているのかを自分自身で感じることがも出来ますから「自分自身で考へ行う」ことの大事さを本当の意味を知ることもできます。
2:ピアノのプロにさせるわけではなければ、忙しい生徒さん程レッスンは「息抜き」として通い、そして決して無理をさせないようにしましょう。
勉強はやれば、やるほど、良いというものではありません。
効率の良い勉強方法も必要です。
ピアノの効率の良い上達を知ることで相乗効果で効率の良い勉強方法も学べるのです。
また、どんな習い事でも「辞めたくなる」スランプは必ずやってきます。
ピアノも同じです。
「今週は、ここまでしか弾けませんでした」
「練習ができませんでした。」
このような時、私は絶対に生徒さんを責める事はしませんでした。
「忙しいのに良く頑張ってレッスンに来たね。今日はここで先生と一緒に練習しよう。」と生徒の心に寄り添うレッスンを心がけてきました。
辞めたくなる時は、練習もしない事は当たり前です。
ですから無理をしない、させない事が大事なのです。
とにかく、今やりたいことを優先して、とにかく続けることです。
通い続けた生徒さんは今現在の姿はどうなっているか気になりませんか?
信じられないかもしれませんが、皆さん難しい憧れだった名曲を弾きこなし、楽しんで下さっています。
特に幼い頃からピアノが上手だった方々だけでは、ありません。
むしろ不器用だった生徒さんがたくさんいらしゃいます。
まさに「継続は力なり」です。
どうか後々お子さまと共に後悔なさる選択をなさらないために「ピアノと勉強の両立について」悩んでいる方々の改めて考えるきっかけとなり、少しでもお役に立てれば幸せです。
クラビアートピアノ教室講師 田原礼子
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