ピアノを習うお子様には、たくさんのメリットがあります。
2016/01/17
たくさんのお稽古事の中でもピアノを習う事には、色々なメリットがある事をご存知ですか?
3つのポイントでお伝えしたいと思います。
1:学習活動の導入としての意義が大きい
言葉による語りかけや視覚的なものへの関心を向けるのは大変ですが、音楽と言うのは本人に聞く気がなくても耳に入ってきます。
赤ちゃんでも、お気に入りの音楽が流れると嬉しそうな反応をすることって良くありますよね。
そして、幼いお子様はみんな歌が大好きです。
ですから、できるだけ早期にピアノを習う効果は、素晴らしいのです。
現に、就学前のお子様の早期の音楽導入により今後の学習に良い効果がもたらせるとの研究結果があります。(DRN研究員の報告)
2:集中力がつくことや学習力の支援としての意義が大きい
最近では発達障害や、問題行動のあるお子様やその他色々な事に音楽によって改善されることが医学的にみても重要視され治療に使われています。
5歳の知的障害を持つお子様が4年間に渡る音楽療法を受けることによってIQ38(田中ビネー検査)からIQ60へと知能指数が向上し、学年相当の漢字を記憶し掛け算や割り算も理解できるまでになった例があります。
従来の音楽療法は、精神的心理療法として行われるものでしたが、現在ではそれ以外に学習支援、学習活動を促すためのメディアの一つとして音楽を活用されているそうです。
「聴覚と視覚の統合、音楽を媒体とした文字や数概念の学習、集中力の訓練など目的をハッキリとさせて音楽を使用している」とおっしゃる音楽療法士がいます。
3:コミュニケーション作りの役割を果たす意義が大きい
ピアノを表情豊かに演奏するには、作曲家のその曲に対する想いや意図するものを感じ取らなければ良い演奏はできません。
ですから感受性豊かなお子様に育っていくのはもちろんの事、お友達を含め色々な方々の気持ちをくみ取れる能力も自然に備わっていきます。
そうなれば当然相手の気持ちを考えた行動や言葉を選んで話すことが、出来るようになりますよね。
人としての大事な思いやりの心や優しさを育みコミュニケーション作りの上手なお子様に育っていくと思います。
~後書き~
ピアノを習う事で色々なメリットがある事を長々とお話させて頂きましたが、一番大事な事は、ピアノを弾く事が楽しい、そして大好きと言う気持ちをもってレッスンに来て頂ける事だと思います。
。
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