発表会はコンサート会場やピアノの違いによる演奏方法を学ぶ良い機会でもあります!
2017/05/14
著名なピアニストの演奏会では、大ホールで行われる事が多いと思いますが
発表会で大ホールを使用するピアノ教室(特に個人教室)は、少ないと思います。
個人ピアノ教室では、ホールでしたら小ホールを使用する教室が多のではと思います。
時にはちょっとオシャレな小さなコンサート会場を使用するピアノ教室もあるかと思います。
クラビアートピアノ教室は、今年も昨年同様小ホールと小さなコンサート会場の中間位の広さの会場で行います。
同じ会場ですのでピアノも昨年と同様ピアノに関わる方には
一度は弾いてみたい憧れの「世界三大ピアノベーゼンドルファーインペリアル」のフルコン
りんごの木で創られた何とも味のある色合いのピアノです。
さて、ピアノの演奏の難しさの一つは、自分自身の楽器で弾くことができません。
ですから試弾させて頂いてからの演奏が望ましいのですが、大勢の生徒さんがいらっしゃる発表会ではなかなか難しいと思います。
特にベーゼンドルファーなどを含めた素晴らしいピアノ程調律の仕上がり次第で良しあしもかなりの変化があるものです。
通常ですとベーゼンドルファーは低音部が良く響く傾向がありますので
低音部と高音部のバランスを考えて弾かなければいけないピアノです。
また、聞いたことが無い音が突然出てくることがありますので驚く事もありますが、
上手く弾けると気持がいいです。。
ですから昨年初めて使用させて頂く事になって生徒さんの演奏がちょっと心配ではありました。
しかし、試弾させて頂くと とてもバランス良くアマチュア向けに調律して下さったのか とても弾きやすくなっていました。
調律師さんには、大変感謝しています。
さて、大ホールと小さめなコンサート会場の演奏の違いを簡単にお話したいと思います。
せっかく今年の発表会でもベーゼンドルファーインペリアルと言うピアノを使用出来ますので、一流と言われるピアノを前提でお話しさせて頂きたいと思います。
良いピアノ程どんな会場であれ状況であってもよく響き渡ります。
別の表現でお話させて頂くと遠鳴りするという事です。
例えば大ホールでオーケストラと一緒に演奏する協奏曲の場合オーケストラの音の響きに負けない為にはやはり一流と言われるピアノの響きが必要となります。
一流と言われるピアノを持って演奏する機会があるとすれば誰もが無理なく会場に響き渡る事を感じる事が出来ます。
要するに発表会での演奏を楽しくする為には 簡単にお話しするとしたら大ホールであれ小さなコンサート会場であれ それにあった響きを感じて演奏する事で素敵な演奏になります。
ただ、このブログを真剣に読んで下さった方々には、ここでお話を中断してはつまらないと思っていらっしゃる方もいる事でしょう!
更に高度な演奏をしたいと思われる方に ちょっとだけもう少し専門的なお話をさせて頂きたいと思います。
但し、突きつめるとかなり難しい話になってしまいますので、あくまで参考程度にとどめておいて頂きたいと思います。
1:大ホールでの演奏方法
よく言われるのは、テンポ設定はあまり速くしないで崩さず、全体の構成が分かるように。
ペダルもたったっぷり付けよく響かせた明確な演奏が映えると思います。
2:極端な小さなサロン(50席位)の演奏方法
テンポをあげてライブ感を出した演奏が盛り上がるかと思います。
細かいニュアンスも伝わりやすいので表現の掘り下げが大切です。
ただ、会場ごとの響きやピアノの違いがありますので臨機応変の対応が大切であり難しさを忘れてはいけません。
ですから、実際にそこの会場で弾いてみないとなかなか感覚がつかめないと思います。
発表会などでは、なかなか難しいと思われますが、リハーサルの時間がある程度あると理想的です。
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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