ハイドン作曲 本当にびっくり! ピアノ曲 「びっくりシンフォニー」とは?
元々は、交響曲第94番 第2楽章をニックネームで「驚愕」「びっくり」と言われてきたものです。
ハイドンの交響曲の中でも一番有名ですのでどこかでお聞きになってご存知の方も多いと思います。
そもそもなんで「びっくり」なんて面白いニックネームがついたと思われますか?
気になりませんか?
第2楽章の弱く小さく演奏するテーマの後、突然トランペットとティンパニを加えてフォルティシモ(とても強くと言う意味)で聴いている人を「びっくりさせたい」と言う実にシンプルな理由なんです。・・・が?
そこから更に突きつめるともっと面白い理由があるんです。
ある貴族の演奏会でハイドンの曲を演奏中に何人かの貴族が居眠りをしていたようなんです。
その様子に気がついたハイドンはカチンと頭に火がついてしまったんですね。
それならばと貴族が眠れないような曲を作ろうと思って出来た作品なんです。
現代の私たちが聞くと別に「びっくり」する程の音量ではありませんが、当時の貴族には、腰を抜かす程大きな衝撃だったようですね。
つまりハイドンのプライドが居眠りした貴族に向けて出来た作品だったわけですが、皮肉なことに現代に於いては最も親しまれる曲となりました。
どんな曲も作品の作られた背景や理由が分かると聴き方も変わりますし、更に楽しめると思います。
是非この話をきっかけにハイドン作曲「交響曲 第94番 第2楽章」別名「びっくり交響曲」を改めてお聞きになって見て下さいね。
きっと、面白いと思われますよ!
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
関連記事
-
-
バロック時代の巨匠 「バッハ」
~前書き~ 皆さん、音楽の授業の教科書で写真を見てバ …
-
-
コーヒー好きだった大作曲家バッハ
バッハはかなりお酒に強い方だったそうです。 酔いざましの意味あったのかもしれませ …
-
-
ピアノを習うお子様には、たくさんのメリットがあります。
たくさんのお稽古事の中でもピアノを習う事には、色々なメリットがある事をご存知です …
-
-
座間市在住ピアノ講師が思うピアノとメロディー
あるTV番組で社交ダンスのカリスマ指導者の言葉に感銘を受けました。 メロディーを …
-
-
ドイツ語:ピアノkuravier(クラビア)とHlugel(フリューゲル)
今年もお世話になり続けている 学友ピアノ制作兼調律師のM氏より年賀状が届きました …
-
-
今日 楽しみにしていた東京赤坂ユーロピアノ社で行われた「ピアノ講座」を聴講してきました。
この講座は、国際音楽学校当時の学友ピアノ製作者M氏の主催されている年6回の内の1 …
-
-
「電子ピアノ」、「電気ピアノ」、「ピアノ」! 後悔しないための選び方
一口にピアノと言ってもいろいろなメーカーや特徴があります。 いざ購入しようとする …
-
-
3月31日にピアノ講座「ピアノ制作とピアニスト、ピアニストの考えるピアノ」を東京赤坂で聴講してきます。
実は、講義を行って下さるのは、音楽学校当時の学友です。 ピアニストは、私自身や私 …
-
-
ピアノの構造と美しい音色との関係
グランドピアノというと美しくスタイリッシュなフォルムと白と黒の鍵盤を想い浮かびま …
-
-
ハンデがあってもピアノは弾ける!
ヘルシンキ在住の左手のピアニスト舘野泉さんをご存知ですか? &nb …







