ピアノ三大ソナタの作曲家ベートーヴェンは、大のワイン好き!
2017/01/19
ベートーヴェンと言えば難聴と闘いながら数々の名曲を残した事は、多くの方々がご存知のことですよね。
そして、ベートーヴェンのピアノ三大ソナタと言えば「悲愴」「月光」「熱情」ともご存知の方多いと思います。
三大ソナタの中で一番最初に作曲されたのは「悲愴」です。
ベートーヴェンが難聴から全く聴こえなくなるまでの作曲家人生の中でも「悲愴」は数少ない難聴前の曲の一つと言えます。
難聴になった原因は、昔から色々と」言われてきましたが、現在に置いては、鉛中毒だったという見解が主流をしめているようです。
以前は、ベートーヴェンの父親がベートーヴェンの音楽教育にとても厳しくて顔をよく叩かれた等色々な説がありました。
ベートーヴェンのお父様ごめんなさい!
その事は、間違いだったことが分かり現代に於いては ほぼ原因は鉛中毒と言われているようです。
実はベートーヴェンは、大のワイン好きで過剰な飲酒が原因で難聴になったようなんです。
そう言うとワイン好きの皆さん心配になりますよね!
でも、安心してください。
現代のいまでは、ワインを飲むことで難聴になる事は絶対にありませんのでワイン好きの皆さん!
安心して存分に楽しみながらお飲み下さいね。
それではなぜ? と思いますよね。
実は、当時のワインの甘味料添加物は鉛の化合物(酢酸鉛)がよく使われていたそうです。
ですから、大量に飲むことにによって難聴以外にも色々な悪い影響を及ぼすのは皆さんも想像が付くと思います。
その悪い影響の中でもベートーヴェンは音楽家の命とも言える耳に一番の悪影響を及ぼす結果となってしまったようです。
ワイン好きのベートーヴェンの1日の飲酒量どれ位だったと思いますか?
すごい量ですよ。
驚かないでくださいね。
毎日3~4本(約3リットル)のワインを嗜んだそうです、
誰が考えても過剰な量ですよね。
何故、現代になって鉛中毒だろうと言われるようになったのでしょうか?(DNA鑑定秘話)
たぶん、ベートーヴェンの大ファンだったのでしょう。
ベートーヴェンが亡くなった翌日16歳の少年が「先生の髪の毛を一房、譲ってもらえませんか?」と懇願して頂いたものだそうです。
その16歳の少年は、後に偉大な指揮者となったフェルディナンド・ヒラーです。
何故、「髪の毛」をと思いますよね。
当時は、まだ写真を残せなかったので髪の毛の房を遺品として残す習慣があったそうです。
代々ヒラー家に大事に受け継がれて来たが第二次世界対戦の時ユダヤ人をたくさん救った医師のもとに渡ったようです。
そしてどういう経緯かわかりませんが、現在戦後ロンドン大英図書館、ワシントン図書館などに大事に保管されています。
その御蔭でベートーヴェンのDNA鑑定を行なうことができました。
鉛の濃度は、通常の42~100倍との物凄い数値が出たそうです。
ですから、現在では鉛中毒からの難聴と言う説が一番正しいと言われているわけです。
30代でほとんど音が聴こえなくなったベートーヴェンは、どのようにして作曲したと思いますか?
指揮棒を歯で噛み、ピアノに押し付けてその振動から音を感じ取ったといわれています。
実は私事で恐縮ですが、私が尊敬する先生に指揮棒ではなく歯ブラシで音を感じ取った教わりました。
どちらが正しいか今となってはわかりませんが、音の振動を感じるには指揮棒では長すぎるような気がします。
まあ大した問題ではありませんが、私個人は、歯ブラシだったような気がしますね~
ただ、歯ブラシよりも指揮棒といわれた方がカッコいいですよね!
また、耳が聴こえていた時の記憶と音楽知識もたくさんあったからこそ成し得たのでしょう。
でも、もちろん素晴らしい作曲が出来た一番の理由はベートーヴェンの並外れた才能と努力があったからこそだと思います。
ワイン好きの皆さん!
現在は鉛の心配はありませんが、何事もほどほど どうか適量を楽しみながらお飲み下さいね~♪
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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