ピアノのトリルについて
2016/03/12
ピアノの楽譜には「トリルと装飾音」を違った記号で区別して書かれていますが、実は「トリル(tr)も装飾音」♪ 飾りという意味では「どちらも装飾音」♪と言えます。
装飾音としての違いと言うと、トリルとは2つの音を行ったり来たりする装飾音です。
装飾を洋服に例えて考えて見て下さい。
いくら値段が高くて良い洋服でもアクセサリーや色のバランスをはじめお互いの良さを引き出してなければ、素敵に着こなしているとは言えませんよね。
ですから、装飾音もセンスの良い飾りでないといけません。
ピアノの装飾音トリルも同じで、枠に収まりきれない大きく美しくない音で入れるとかっこ悪いですね。
トリルも(tr)の記号だけでなくプラルトリラーやモルデントと呼ばれる記号もありますが、今日はこのトリルの(tr)だけのお話しにお付き合い下さい。
トリルにも時代背景によっていろいろな入れ方があります。
バッハのバロック時代に始まり、モーツァルトやベートーヴェンの古典派、ショパンやリストのロマン派、ドビュッシーやラヴェルの印象派に分けるとすると古典派とロマン派が大きな分岐点と考えると分かりやすいと思います。
モーツァルトの古典派まではそれ以降の時代に比べて速さはゆっくり気味、また入り方はモーツァルトまでは、音符の1つ上から入ることが多く、それ以降はそのままの音符から入ると考えるのが普通です。
とくにバッハのバロック時代は、強弱がつけられない楽器(チェンバロなど)でしたのでトリルを含めた装飾音をいかに入れるかが、音楽家としての腕の見せ所だったそうです。
ところで話を前に戻しますね。
美しいトリルの弾き方は細かい動かし方を求められるので苦手意識を持たれる方も多いかもしれませんが、練習次第で弾けるようになる演奏方のひとつをお教えしますね。
まず、指の一番動きやすい形で弾くこと
その為には、無駄な力を使わないで指を動きやすくする手の形を考えてみましょう。
手の甲の関節をへこませるのと上げるのとどちらが指が動きやすいですか?
実際に空中で両方の形で動かしてみて下さい。
皆さんどなたもお分かりになりましたよね。
そうです。手の甲の関節をあげた方が動きやすいのです。
この事は、トリルに限らず使える方法ですので、ぜひマスターしてください。
決して指をバタバタさせず、鍵盤から離す時振り上げる事はしてはいけません。
このようにすると手の甲がへこんでいるはずです。
ですから指の負担を減らすためにも演奏するときの手の形はとても大事な要素です。
鍵盤から指を離すだけのために一生懸命指を振り上げては、それだけ労力の無駄ですし、特にトリルでは連続で同じ指を上げ下げするので無駄な力が邪魔になりかえって動きづらくなります。
では、どうすればいいのでしょう?
トリルの感覚をつかむ方法として手首をぶらぶら動かせる高さまであげると、りきみがなくなりますのでそのまま指を鍵盤に置き音がなるのに必要な鍵盤を押し下げる力だけを使います。
そして次の音を弾くときに、今まで弾いていた指の力をただ抜くだけで勝手に鍵盤から離れます。
トリルが苦手と思っていらしゃる方、この方法をまずは楽しみながら行ってみて下さいね。
サラリとした素敵なトリルが生まれますように~♪
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