ピアノ発表会での演奏を一番良い演奏のピークに持っていく為のレッスン方法
2017/05/24
ピアノの練習で大事な要素はたくさんありますが、
演奏する曲を練習する時は、初めて弾く曲はもちろん 殆ど仕上がった曲であれ どんな速さの曲であれ
お子様達の発表会でその子にとって最高の演奏が出来るレッスン方法
1:どんな速さの曲も毎日「ゆっくり」弾く練習も必ず取り入れる。
ちょっと上手になったお子様達が、陥りやすい事 !
ついつい「ゆっくり」の練習を忘れてしまいがちな事です。
まだまだ、仕上がっていないのに子供達にとっては、これで満足してしまうからです。
そして このような練習を続けていると現状維持どころか どんどん演奏が崩れてしまいます。
例えば、同じところで弾き直しをする。
同じところで間違える。
速いパッセージの音の粒が揃わない。
同じ速さで弾けない(弾きにくい部分だけがゆっくり)etcとなってしまいます。
2;部分練習をする
お子様達は、スラスラ弾けるところばかり弾きたがります。
苦手なところは、後回し!
お子様達の気持も分からないではありません。
その方が楽しいと思えるからでしょう。
でも、苦手な難しいところから逃げていては、ピアノの上達は出来ません。
この部分練習を学ぶ事も大切です。
ただ、お子様達には言葉だけで「部分練習をしなさい」と言うだけでは、わかりません。
講師は、お子様達が使用する楽譜に
「部分練習」をする場所を印などをつけて分かりやすく、更に毎日何回などと 具体的な練習方法を記入してあげる配慮が必要です。
3:すべてを大きな音で練習する
練習の初期には、出来るだけ大きな音で練習をする。
特に、弱い4の指(薬指)5の指(小指)は、アクセントをつける位しっかり音を出す。
まず、音の粒を綺麗に揃えることが大切だからです。
この音の粒がきちんと揃える事が出来て初めて美しい表現や強弱をつけることが出来ます。
速いパッセージのある曲には、特に大切な練習です。
この練習を怠ると弱い指の音が抜けてしまったり、転んでしまいます。
4:曲の仕上がりが近くなると曲が崩れ始める時期がある。その対策方法
殆どのお子様がこの様な時期が訪れる事が多いのです。
でも、決して慌てる事はありません。
お子様が、たくさん練習したからこそなのです。
ですから、逆になるべく早くこのような時期が来る事が望ましいのです。
ここで、修正の為の正しい練習をする事でそれまでの一番良い演奏より更に何倍も素晴らしい演奏が出来るようになります。
これが、極端な例として発表会当日の1週間前に崩れてしまってはもう間に合わないでしょう。
ですから、曲の仕上がりは、遅くても発表会の一ヶ月に照準をあわせる事が理想的です。
5:一ヶ月前に、リハーサルを行なう
お家の練習やレッスンで上手に弾けても
人前で弾く演奏とは違う事を自分自身で感じる事が出来る事が大切です。
言葉で指導するよりも何倍も効果的です。
私は、リハーサルが終わって必ずお子様達に言う言葉があります。
「お家やレッスンで弾くのと、大勢の前で弾くのとはこんなに違うのよ。」
「いつも100点満点の演奏が出来ても大勢の人の前では、70点になっちゃうよ」
「だから発表会で100点満点の演奏をしたければ、練習で130点の演奏をしなくてはならないの」
リハーサルをしたからこそ子供達の心に本当に響く事と私は思います。
また、ピアノのレッスンは通常先生と生徒だけで行ないますが
同じ年頃の子供達の演奏を聴くことで、良い意味での刺激をお互いうける事が出来ます。
子供達が上達に対する意欲を持つ事のチャンスでもあります。
いままで長々とお話をさせて頂きましたが、皆様の大切なお子様達が発表会で素敵な演奏が出来る為のお役にたてたら幸せです~♫
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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