ピアノ上達には、色々な時代背景の曲を弾く事が大切!
ある程度のテクニックが身に付くと好みの曲が出てきますよね!
それはそれとして とても良いことだと思います。
ただ、ここにピアノ上達には大きな落とし穴があります。
大きく時代背景を分けてみますね。
バッハを代表するバロック時代
ベートーヴェンやモーツァルト等の古典派
ショパンやリスト等のロマン派
ドビュッシー、ラベル、サティ等の印象派
ご自分のお好きな時代の曲を否定する訳ではありませんが、ピアノの上達の為には色々な時代の曲を弾かれる事をお勧めします。
練習曲はなぜ、古典派の曲から初めるのでしょう?
理由を考えてみましょう!
1:ピアノの演奏を含めた音楽の基本を築き上げた2代巨匠バッハやベートーヴェンを学ぶ事が出来る。
2:芯のあるしっかりとした音をだせる基本を学ぶ事が出来る。
3:ロマン派以降のようなテンポ感を揺らしての表現は殆どなく、楽譜に忠実なテンポ感で弾く為その後の時代の曲をテンポ感を揺らす弾く上での基本となる。
4:装飾音(字の如く音符の飾りの音)もロマン派以降と違いゆっくり入れなければいけない。
5:このゆっくりという練習方法は、どんなに速い演奏曲でも時代背景に関係なく必要である。
6:特にロマン派以降の曲ばかり演奏しているとこれらの曲を弾く上の大事な「芯のあるしっかりとした」音を自身で気がつかないうちに出せなくなりやすい。
7:どのような時代背景の曲も美しく演奏するためには「芯のあるしっかりとした音」を出せる事が基本。
その為に常に良い演奏する為に偏る事なく まんべんなくいろいろな時代の曲を弾かれる事をお勧めします。
その事を自身で確認出来る為にバロック、古典派の曲弾く事で、ロマン派以降の曲に更に良い影響を与えると思います。
ピアノを愛する方々が、プロ目指すも目指す訳でなくとも 美しい演奏を出来る事を楽しむ為に大好きな作曲家の曲だけでなく、色々な時代の作曲家の曲を弾いて 更なる高みに向かった演奏をして頂けたら幸せです。
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
関連記事
-
-
楽譜を本を読んでいるようにすらすら読めるようになるとピアノはもっと楽しくなります!
本を楽しく読む為には、正しく文字を読めることが必要です。 同じようにピアノを楽し …
-
-
絶対音感は、聴く力=弾く力の源
絶対音感は天才だけが身に付くものではなく、6歳半頃までに行なう訓練によって殆どの …
-
-
ピアノ楽譜「ハノン」効果的な使い方
ピアノに限らず何かを行なう場合、準備する事は大切です。 特にスポーツなどは、準備 …
-
-
優しい音色で始まるピアノ曲の弾き方
優しい音色で始まる弾く為の3つの方法 1:正しい鍵盤の叩き方をマス …
-
-
ピアノレッスンでウィンナーワルツとワルツの違いを!
ピアノ発表会でRちゃんは、ウィンナーワルツを演奏する事になりました。 何曲かチョ …
-
-
ピアノのペダルを踏まないでどうやって同じように響かせるの?
3歳から社会人になった今も教室に通って下さるSさんは、現在ショパンの曲をレッスン …
-
-
ピアノ発表会出演を嫌がる生徒さんへ!
今年の4月から入会下さった姉妹がいらっしゃいます。 お二人ともピアノ経験者! し …
-
-
先生!指が回らなくて速く弾けない((*≧∀≦*) 原因は?
とてもダンディで素敵な大人の男性Sさん! ピアノが大好きってオーラが体中に満ち溢 …
-
-
ピアノを弾くまえに
楽譜を読む=ソルフェージュ(何の音がどんなリズムで、書かれているかという事)を勉 …
-
-
ピアノ曲の速いパッセージを楽に弾けるようになる為に!
ピアノで速いパッセージを美しく弾く姿に憧れを抱いているこども達多いですよね! そ …
- PREV
- 7月の発表会に向けて その1
- NEXT
- 年少さんYちゃんの初めての発表会 その2