ピアノで速いパッセージを美しく弾ける為の練習方法!
2017/12/27
殆どの子供達の憧れは、速い曲を弾けるようになる事!
長い講師歴の中で、モーツァルトの「トルコ行進曲」を弾きたいと憧れる生徒がとても多かったのです。
明るく、元気で速いパッセージのある事にインパクトがあったのかもしれませんね。
しかし、この曲はある程度手が大きくならないと弾ける曲では、ありません。
でも、頭ごなしに「ダメ」と言ってはモチベーションが下がってしまうばかりか、ピアノを弾く意欲さえ奪ってしまいます。
この「ダメ」という説明もなく言うことは、絶対に止めなくてはいけません。
「もう少し手が大きくなったら絶対に弾こうね!」と憧れさせ続ける事が大事です。
しかし、ピアノが上手と言える要素には、速く弾ける事だけでなく美しい音色や表現力豊かな演奏が出来る事です。
でも、幼い子供達には、まだそんな事などわかるはずが無いのは、当然ですし、それでの良いのです。
子供達がピアノに対する憧れは、速く弾けるようになりたいだけでも十分です。
なぜなら、憧れはないより、ある方が何事も上達につながりますから~
一つ一つの課題をクリアしていく中で、本当の上手な演奏が、自分自身でわかる日は必ずきます。
それでは、ピアノで綺麗に速く弾けるようになる為に
ピアノ経験者で4月に入会されたSちゃんのレッスンでお話させて頂きたいと思います。
今まで一度も速い曲を弾いた事がないようでした。
私の初めてお会いした時の印象は、ピアノを弾く事が楽しくなさそうな様子が気になりました。
レッスンの中で原因が少しずつ分かってきました。
好きな曲や憧れの曲、そして速い曲は弾けないと思いこんでいるのです。
弾き方によって誰でも楽に速く弾けるようになる方法があるんです。
Sちゃんに、試しにその弾き方をやってもらいました。
最初は、案の定そんな事がすぐ出来る訳がないと言う表情をしていました。
しかし、何回か弾くだけですぐに今まで出来なかった速度で弾ける事に自分自身でビックリしてました。
途端に、うれしい表情に変わりました。
「私にも出来るんだ」と思えた事で、頑張ろうという意欲が湧いたようでした。
この自分自身で感じる事が、ピアノに限らず上達には必要なんです。
また、速く弾けるようになる年齢は、18歳頃がまでが良いと言われています。
だから、今のSちゃんの年齢で、その練習が間に合って良かったと思います.。
もちろん、その年齢後でも,弾けるようにはなりますが、18歳頃までに身につけた速く弾くテクニックの差は、言葉では言い表せない凄さがあります。(ただし、話は少しそれますが、表現力は、20歳~からが素晴らしく伸びます。)
ですから、講師は出来るだけ早くこの練習を取り入れる事が必要と思います。
その為には講師は、ピアノの上達を出来るだけ早くする工夫も必要です。
初めてレッスンを行った時、ピアノの進度からして、やはり弾き方が、かなり気になりました。
ピアノで綺麗に速く弾けるようになる為にの3つの方法
1:美しく音を出す為の鍵盤の叩き方を知る事が、速く弾けるようになる為の近道です。
指を上から振り下ろして鍵盤を叩く癖があるため、音が割れて綺麗な音が出ないばかりか速く弾けるようになる為には、無駄な動きが多すぎます。
真っ先に直さなければいけません。
ただしい叩き方の違いを指導するとすぐに美しい音に変わりました。
美しいピアノの叩き方は、振り下ろして音を出しては、いけません。
鍵盤のうえに指を置き、鍵盤の底に向かって出来るだけ深いタッチで弾く事が大切です。
この事をマスターすると、どんな強い音でも美しく聴こえます。
ですから、音の強弱は、鍵盤の底の場所は決まっていますので、意識の上で鍵盤の底の1cm下や3cm下などと思い叩く事で行えます。
2:速いパッセージの手と指の使い方を覚える
まず、指には指番号と言うものがあります。
(1は、親指)、(2は、人差し指)、(3は、中指)、(4は、薬指)、(5は、小指)
ドレミファソラシドを弾く場合、初心者は、ドレミを123の指で弾きここで1の指を手の下にくぐらせてファソラシドを12345で弾く練習をする事と思います。
でも、これはあくまでまだ、ゆっくり弾く初心者の弾き方です。
いつまでも、この弾き方で速く弾く事は出来ません。
けれど、誰でも楽に弾ける方法があるんです。
これは、その子その子のピアノの上達に合わせて、出来るだけ早く指導する事が大切です。
ピアノの上達に大きく関わるからです。
指と手は、常にピアノの鍵盤に対してまっすぐの状態で弾けるように練習します。
この弾き方は、これからいろいろな部分で活躍します。
それでは、ドレミファソラシドのパッセージで正しい弾き方をお話させて頂きます。
まず、ドレミファソに12345の指を順番にのせます。
その状態を保ったまま、ドレミを123の指で弾き、ドレミファソに置いたままの形を動かさずファに1の指を置くとファソラシドが12345の指がのります。
この時に、ミを弾いた後に手をあげて弾いては、ミとファの音が切れてしまいます。
切れないためには、手を上げてというより横に素早く移動すると言う感覚で手を動かす事が大事です。
3:特に、4(薬指)と5(小指)を強くしてどの指も均等の強さで弾けるようにする!
せっかく(2)でお話した方法を教えて出来るようになったとしても、弱い指があると音が抜けてしまったり、転んでしまっては、綺麗に速く弾く事は、出来ません。
その為に、私は、ある程度のレベルに達すると「ハノン」と言う教材を使用しています。
ただし、まだ大きな音符でレッスンしている子供達に、急に一昔前の小さな音符が、たくさん書いてある「ハノン」を渡したら不安になるお子様が多いと思います。
ですから、子供達には、大きな音符で可愛い表紙の「ハノン」を使用しています。
4と5の指を特に強くする為に、
アクセントをつけたり、スタッカートで弾いたり、いろいろなリズムで弾くことで、どの指も均等に徐々に強くしていけます。
実際、先程もお話しましたが、たった1回のレッスンの中で(2)でお話したレッスン方法を教えただけで、今まで弾けたことのないスピードで弾く事は、可能なんです。
でも、速く弾けるようになる為には、正しい弾き方をマスターする事だけでは、やはり無理です。
自分自身が本当にそうなりたいと思ったら、練習をする事をしないでも出来るような、むしのいい話などピアノに限らずどんな事もありえません。
Sちゃんは、まだまだ、課題もありますが、練習をして指の強さが均等になるに連れて、近い将来綺麗な速いパッセージが弾けるようになる事は、間違いないでしょう。
Sちゃん~
先生と一緒に、素敵な曲をたくさん弾けるようになる為に練習を頑張りましょう~♫
座間市クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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参考になります
ブログお読みくださりありがとうございました。
せっかくの有り難いメール気が付きませんでした。
お返事が遅くなり本当に申し訳ありません。
お役に立てて大変嬉しく思っております。
これからも練習方法はもちろんの事、
色々なジャンルのブログを、書き続けていきたいと思っております。
よろしくお願い致します。
クラビアートピアノ教室 田原