Aさんは、ショパン作曲 「 幻想即興曲」を発表会に向けて頑張ってます。
2016/03/12
皆さんお久しぶりです。
お陰さまで元気になりました。
これからまた、皆さんの興味をそそれるようなブログを書いて行きたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。
早速ですが、今日は7月の発表会に向けて練習を頑張っているAさんと共にお話しを進めたいと思います。
まず、Aさんの選曲された「幻想即興曲」についてのお話しをさせて下さい。
ショパンの即興曲は、全4曲からなっています。
そもそも即興曲とは「アドリブ」で演奏したものを後から楽譜におこしたものです。
実は、ショパン自身は幻想曲の1番~3番までは自身で出版しましたが4番の「幻想即興曲」は、ショパンの死後友人によって世に出た作品なんです。
ショパンは、亡くなる前にこの友人に「自分で出版した作品以外は処分してくれ」とお願いしたそうです、
しかし、どの作品も素晴らしいと思った友人は、すべての作品を世にだしたのです。
ショパンにとっては友人の行動はある意味「裏切り行為」であったかもしれませんが、その御蔭でたくさんの素晴らしい作品を現代まで残してもらえたのです。
幻想曲の中でもショパン自身がが出版を望まなかった「幻想即興曲」が一番世に知れわたる曲になろうとは、皮肉なことですね!
ショパンは、天国からどう思っているのでしょうね。
ところで3歳から社会人の現在まで習い続けて下さっているAさん。
憧れの曲の一つでもあったにもかかわらず何故か遠慮がちに曲名をおっしゃいました。
この曲の主部では、左手は1拍が6等分、右手は1拍が8等分されたリズムとなっています。
Aさんの不安は、この異なるリズムの演奏にあったようです。
ですからまず、この異なるリズムの入り方を表にして説明しました。
1拍の等分のまま表にしてしまうと大きなりすぎて逆に見にくくなってしまいますので、あえて1拍を半分の½にして左手を3等分右手を4等分にした表を作りました。
ここに、その手書きの表を載せますのでご覧下さい。
表だけを見ると何か凄く難しく感じがちです。
実は、Aさんも最初はそのようで尻込みしていましたが、Aさんにとって曲の難度に関しては問題がない事と「憧れの曲」と言うことで今年の発表会に使用する事となりました。
練習の仕方はとりあえず両手でゆっくりギクシャクしながらも表と同じ場所に音を入れて行くことから始めました。
この事をマスターしたら今度は意識はとりあえず右手のメロディーを中心になめらかに弾きながら、左手をリズムがちぐはぐ聴こえても表の位置に正しく入れながら何度も何度も辛抱強くゆっくりゆっくりレッスンを行いました。
次に前記の事をふまえながら、徐々に速度をあげて頂きました。
するとAさんは、上手く「コツ」を掴んで下さったようです。
ぎこちなさがなくなってきました。
現在はこの事に関しては、ほぼマスターして頂けました。
Aさん~ でも曲としての仕上がり具合は、ここからですね。
速い曲ですので音の粒を揃えることも難しくなりますよ。
その中で音色の変化や表現ををつけていきましょうね。
発表会で美しい演奏ができるように私と一緒に頑張りましょう!
楽しみにしてますね~♥
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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