アルペジオをピアノで美しく弾くために
2016/02/27
昨年の秋に入会して下さった主婦のYさんは何事に対しても一生懸命。
チャレンジ精神旺盛で次から次へと弾きたい曲が満載のようです。
入会したばかりにもかかわらず7月の発表会に参加して下さるとの事、講師の私は嬉しい限りです。
発表会に演奏される曲の中にアルペジオがあり、現在その弾き方に苦労していらっしゃいます。
「アルペジオ」とは、和音を一音一音下からの音から(もしくは上から)順番に弾く事です。
上手に弾けるとダララララ~んと綺麗に聴こえてきます。
1:手首を柔らかく余計な力を抜いて弾きましょう。
アルペジオが苦手な方は、指を広げて一音一音を指だけで弾こうとする傾向が見られます。
この様な弾き方をしていると、指や手首に負担がかかりいろいろな体の部分を痛める原因となってしまいます。
でも(コツ」を覚えると意外と簡単に弾くことが出来るんですよ。
「手首を柔らかく腕と一緒に力を抜いたまま横に移動する感覚」で弾きます。
始めから鍵盤を叩こうとすると、どうしても力が入ってしまいがちです。
そこで今は、Yさんとは鍵盤に手を載せ音を鳴らさず手首と腕の動かし方だけを練習しています。
2:鍵盤を叩きながら美しいアルペジオを弾くためには、始めはゆっくりの速さから練習しましょう。
アルペジオとは、どちらかと言えば速く弾く弾き方が(時にはゆっくり弾くこともあります)多いですよね。
ですから始めから速く弾こうとすると音が抜けてしまったり、音の粒を揃えて弾くことができなくなる恐れがあります。
Yさんとは、まず上記のように手首と腕の動かし方をしっかりマスターして頂いてから実際にゆっくり音を出しながら出来るだけ余計な力を抜く練習をしようと思っています。
ゆっくり弾くことで、余計な力を抜く弾き方を覚えやすくなります。
ご自分の手首や腕の動きを見る事が出来る余裕が出来ますので動きの確認をしながら弾けます。
と言うことは「余計な力を抜くコツ」をつかみやすいのです。
そこが出来て始めて徐々に速く弾く練習をして頂くと・・・
音の粒が揃った美しいアルペジオを奏でられます。
皆さん~ Yさんと一緒に頑張りましょうね!
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
関連記事
-
-
絶対音感は、聴く力=弾く力の源
絶対音感は天才だけが身に付くものではなく、6歳半頃までに行なう訓練によって殆どの …
-
-
ピアノ曲を仕上げる為に大事な練習方法を教えます。
ピアノの練習を皆さんは、どのように行っていますか? また、練習をしっかりしている …
-
-
当たり前と思うことを続けるって意外と大変ですね〜
どんな事も当たり前だって思っている事を! 実は、続けるって凄い事だと私は思うんで …
-
-
ピアノを美しく奏でるための「レガート奏法」をマスターしましょう!
レガートとは、なめらかに繋げて弾くという意味です。 スラーと言う記号でかかれてい …
-
-
出来るだけ早く上手に弾けるようになる為のピアノ練習方法
このタイトルをご覧になったと時みなさんの殆どは、 「そんな理由簡単よ~練習をたく …
-
-
楽譜を本を読んでいるようにすらすら読めるようになるとピアノはもっと楽しくなります!
本を楽しく読む為には、正しく文字を読めることが必要です。 同じようにピアノを楽し …
-
-
ピアノでスケールを弾く時「指」でつまずく原因って様々です。
「ピアノを弾く大事な指ってなあ〜に?」 と言われたら 皆さんどう答えますか? 「 …
-
-
ピアノが上手になる近道は正しい指使いも大切です!
7月に入会下さったTさんは、イケメンの社会人の男性! Tさんご自身の弾きたい曲を …
-
-
あっという間の1時間のピアノ練習
大人の生徒さんは、ほとんどの方々がお仕事を持っていらしゃいます。 つまり、かなり …
-
-
ピアノ演奏の上達に繋がるCDの聴き方
CD 現代に於いては皆さんが大好きな曲を気軽に聴ける無くてはならないものですね。 …
- PREV
- 体験レッスンお問い合わせ下さる方へ
- NEXT
- ピアノ演奏のペダルの効果的な使い方を教えます。