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クラビアートピアノ教室@座間市

ハンデがあってもピアノは弾ける!

      2017/02/26

 

ヘルシンキ在住の左手のピアニスト舘野泉さんをご存知ですか?

 

NHK大河ドラマ「平清盛」の主題曲を演奏なさった方だと言うとご存知の方も多いのでは?

元々は両手で演奏される著名なピアニストでした。

演奏会中に脳梗塞で倒れ右半身が麻痺してしまったのです。

一時はショックで落ち込んでいる父の姿を見て

弦楽器奏者の息子が左手だけで弾けるピアノの楽譜を探し父(泉氏)に渡したそうです。

その2年後奇跡的なカムバック果たされ勢力的に活動なさっています。

カムバックは、もちろん泉氏自身の努力が大きいことは間違えありません。

しかしご家族皆さんのフォローがなければなし得る事は出来なかったのではないでしょうか?

更にご子息が父を励ます為に たくさんの「左手の曲」を探し泉氏に渡した事は大きかったのと思うのは私だけでしょうか?

左手のための曲をご存知ない方は多いと思いますが、実は結構あるんですよ!

戦争の為に片腕を無くしたピアニストの為に作られた曲があるのです。

あの有名な「月の光」を作曲者 ドビッシューなども左手のための作曲しているようです。

 

突然ですが!

館野泉氏のお話を書かせて頂いた事で、かなり昔のお話しですが素晴らしい出会いがありビックリした事を思いだしました。

私が敬愛するケンプ氏最後のお弟子M.T先生の公開レッスンの時の事です。

小学生低学年のお子様がバッハの難しいフーガ(記憶が定かではありません)をスラスラ弾いているの事で素晴らしいなあと

思って聴いていました。

でも、その事だけが素晴らしい訳ではありませんでした。

衝撃を受けたのは,その素晴らしい演奏をされたお子様は、右手の親指がなかったのです。

小学6年生になった時には、ショパンの「革命のエチュード」をとても美しく演奏をされる姿を見て

ピアノの上達と更に成長された姿を拝見してとても嬉しい気持になった事が忘れられません。

本人の努力も言葉では言い表せない程と想像できます。

そして、忘れてはいけないもう一つ

そのお子様を育て上げた先生の素晴らしさ!

更に、この様な素晴らしい演奏を教えて行った事に対して尊敬も致しました。

私自身は、講師生活25年の中でハンデをお持ちな生徒さんの出会いはありませんでした。

そのようなお子様がたくさんいらっしゃらない方が良いには決まっています。

しかし一方、ピアノ講師としての私は、そのような生徒さんを指導してみたい気持になりました。

ご両親やお子様そしてピアノ講師がハンデがあるから無理という考えを持ってほしくないからです。

お互いに大変な事とは承知の上ででも!

生徒さんの為にも私自身の生徒さんへの指導力の成長のために!

最後に、私が共感したある方の言葉をお伝えしたいと思います。

 

何かがないということは、その「ないものがある」よりも「ある」事がある。

館野泉氏も「失う」ことにより、完全への道を歩みだしたのではないだろうか?

その道は短くも平坦でもない。

だが、どこかで完全(喜び)にふれている道である

おそらくその喜びの中で自らを見つける道でもある。

 

この言葉は著名なピアニスト館野泉氏だけに限らずアマチュアのピアノを弾かれるすべてのお子様たち

そして、ピアノを弾かれないすべての方々に通じる言葉と思います。

もちろん私自身も!

この言葉を忘れずに私も生きて行かなければならないと改めて思いました。

クラビアートピアノ教室    講師     田原礼子

 

 - ピアノにまつわるお話し

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