「電子ピアノ」、「電気ピアノ」、「ピアノ」! 後悔しないための選び方
2016/08/05
一口にピアノと言ってもいろいろなメーカーや特徴があります。
いざ購入しようとすると悩みますよね!
これから購入しようとする方、購入したいと考え中の方へ
各ピアノの違いをお話ししたいと思います。
「電子ピアノ」と「電気ピアノ」は、共に機械ピアノ! ピアノと何が違うの?
同じ機械ピアノでも「電子ピアノ」と「電気ピアノ」はかなり違うものなのです。
「電子ピアノ」は一音一音マイクで既に録音したもので音を出します。
一方「電気ピアノ」は、ピアノと同じように弦が張ってありそれをハンマーで叩いた音を録音したものを出します。
どちらも録音した音ですが、大きく違うのは
「電子ピアノ」は完全に最初からすべて録音された音で奏でる楽器
ですから、「ド」なら誰でも同じ「ド」しか出ません。
「電気ピアノ」は同じ録音された音でも自分自身で弦を叩いた音を録音されて出ます。
一昔前に「エレピアン」と言われて人気のあった商品も「電気ピアノ」です。
自分自身で音を作ると言うことでは「電気ピアノ」の方がピアノに近いかもしれません。
しかし、ピアノに近い分メンテナンスは「電子ピアノ」に比べて大変なようです。
どちらも、機械ピアノでありますが、このような違いがあります。
ですから「機械ピアノ」と「ピアノ」の違いはこれ以上に大きな差があります。
機械ピアノのメリットとデメリットを比較してみましょう。
機械ピアノのメリット
*コンパクト

*メンテナンスがピアノに比べて楽
*比較的値段の安いものからある
ピアノの音色をボタンひとつで変えられたり、メトロノーム機能があっったり、小さな物でしたら持ち運びやすい商品もあります。
現在ではクレッシェンド(だんだん大きく)やディクレッシェンド(だんだん小さく)なども出来る商品も出ているようですよ!
ピアノ初心者でしたら、取り敢えず弾けるという意味では楽しめるでしょう。
機械ピアノのデメリット
*鍵盤のタッチが軽い
*自分自身で音色を作れない
自宅で機械ピアノで練習をして、アコースティックピアノでレッスンで行なうとタッチが重く感じます。
しっかりしたタッチで弾けなければ粒の揃った美しい音は出せません。
同時に曲の表現も限られてしまいます。
この事は、生徒さん方が悪いわけではないのです。
まさに機械ピアノのデメリットの部分です。
ですから、ピアノを弾く事の醍醐味である多々ある曲それぞれの表現力を付ける事は難しくなります。
お子様自身が「音色や表現力を付けて演奏したい」と思ったらアコースティックピアノへの替え時です。
ピアノの上達と共にお子様自身が、レッスンで出来る音色や表現が何故おうちではできないと感じられるようになります。
これは、機械ピアノとアコースティックピアノの構造が全く違うからです。

機械ピアノは、録音された音!
ピアノは、弦をハンマーで叩き自分自身で音をコントロールして作らなければならない事!
機械ピアノが絶対にいけないと言っている訳ではありません。
機械ピアノには機械ピアノの良さもあります。
少しでも皆さんのピアノを選ぶ際のお手伝いになれればと思い長々とお話しさせて頂きました。
皆さんのピアノを選ぶ際での少しでもお役ににたてたら嬉しいです~♥
私個人としては、いろいろな事情をクリアできるのであればピアノをお勧めします。
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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