でも安心して下さい!(誰にでもピアノ曲が仕上がったように感じた時に大きな落とし穴があります。)
先生この曲発表会までに間に合わないかもしれない!
社会人のAさんは、レッスンが始まる前の第一声がこの言葉でした。
でも私はこの時期にこの言葉を聞けたことで逆に安心しました。
「この時期だからこそ発表会に絶対に間に合う」という事が長年の講師歴の中での確信と自信があるからです。
ピアノ曲は誰でも完全に仕上がったと思った時に、大きな落とし穴があるんです。
この「間に合わない」という言葉には二通りの意味があります。
1:練習をしないことで間に合わない。
2:練習をたくさんしているのに練習するほど下手になる。
1の練習をしない事で間に合わないのは、ハッキリ言ってどうしようもありませんし、論外です。
しかし(2)のような「練習するほど下手になる」事は時期と練習の方法次第で、一番上手に弾けていた時の何倍もの上達に繋がるからです。
そこで、もう一度初心に戻ってリセットさせることがとても大事な事です。
けれど、この練習方法は思った以上に大変です。
でも、これを乗り越えられた方だけにはじめて本当の美しい演奏を奏でられる特権を与えられるのです。
ここで、「練習するほど崩れてしまう」とお悩みの方が「美しい演奏」が出来るまでの練習方法と対処法を教えます。
1;初心に戻って譜読みをしっかりし直す、
2:(1)の方法に従いこれでもかと思えるほどミスが少なく最後まで演奏できるゆっくりとした速度で弾く。
3;しっかりと芯のある深いタッチでひく。
4:できるだけ大きな音で弾く。
5;間違えるパッセージの部分練習をゆっくりたくさん行なう。
6;特に速いパッセージはいろいろなリズムに変えて弾く。
以上6つの方法を実行出来れば必ず満足のいく演奏が出来るはずです。
正しい練習は嘘をつきません。
みなさん是非チャレンジして美しい演奏を楽しんで下さい~♪
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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