やる気を伸ばすピアノレッスンと練習方法
2018/05/12
気になるピアノの上達
ご両親は、こども達が自宅での練習を行わないと気になるものです。
でも、幼い子供達にはお家での練習が、ピアノが上手になるには大切な事など分かって習う子など一人もいないと思います。
幼稚園や保育園の先生が弾いている姿に憧れたりして習い初めるこども達!
多いと思います。
ピアノを習い初めたばかりの子供達のレッスンと自宅での練習方法は
まず、音楽が楽しいと思わせる事から初める事が大切と思います。
特に、内気なお子様にとっては、初めて会うピアノの先生に緊張しているはずです。
そのような時には、何ごとも無理は禁物です。
特にピアノを初めたばかりの幼い子供達の集中出来る時間は、殆ど少々の差ではありますが長くはありません。
ですから、私は、ピアノ初心者の幼児をお持ちのお母様方には、「30分レッスンでも最初の頃は、お子様の集中力が切れた時は、そこでレッスンを終了してもよいですか?」
と必ず伺います。
また、ご自宅での練習は、最初は1日1回でも良いですから、小学生高学年になる前には
毎日行なう習慣を付ける事が大切です。
そして、徐々に時間を決めて練習をする自然に習慣を付けられる事が出来たら最高です。
ピアノの練習は、どの子供達もまとめて1日だけたくさん練習するより、少しでも毎日練習する方が
大きく上達します。
しかし、無理やりは一番楽しさを奪う原因となります。
「急がば回れ」と言うことわざもあります。
まずは、ピアノが楽しいと思わせる事が、ピアノの上達の近道と私は考えます。
それでは、子供達がやる気を起こす為にはどうしたら良い?
ここが、いつの時代でもお母様方の悩みどころではないでしょうか?
子供達の「やる気スイッチ」を押すとやる気がおきると言うある塾のコマーシャルがあります。
ご存知のお母様方多いのではありませんか?
でも、現実には誰もが「やる気スイッチ」など無いと分かっているのに、何故かこのコマーシャルには、インパクトがありますね!
現実に無くても「やる気スイッチ」があったらとのお子様をお持ちの方々の心を虜にする言葉だからです。
コマーシャルを作成した塾も当然「やる気スイッチ」があるなどと思っていた訳ではないと思います。
そのコマーシャルの真の意味は
「一人ひとり個性の違う子供達をその子にとってベストな指導をします。」
と言う事だと思います。
ピアノ教室も同じ指導をする立場ですから、当然その子にその子にあったベストな指導をしなければなりません。
正直、子供達の個性は一人ひとり違いますから、簡単な事ではありません。
でも、個々の子供達の性格を見極めレッスン方法を常に考え、工夫していく事が講師の仕事のひとつと思います。
1:たくさん褒めてあげましょう!
大人でも褒められれば嬉しいですよね!
子供達だって同じです。
ですから、どんな些細な事でも褒めてあげて、講師もお母様も一緒に喜んであげましょう。
子供達は、大好きなお母様が喜んでくれる事が一番嬉しいと思います。
ピアノのレッスンも練習もたくさん褒められたら、モチベーションはアップします。
モチベーションアップは、「やる気スイッチ」の入り口になると思います。
2:音符や絶対音感訓練は、楽しみながら行ないましょう。
現代の子供達は、ゲームが大好きです。
私の教室では、音符カードを使用して1分以内で、すべての音符を読めるようにタイムトライアルを行っています。
モチベーションをあげる為に、いろいろ工夫もしています。
例えば、
a;年の近いご兄弟では、
レッスン中に私講師と子供達3人で音符カードを
「かるた」のように一番早く音符が読めた子がカードをもらいます。
最後に一番たくさんの音符カードを取った子が勝ち!
b:お家では、
ご両親と一緒に(a)のようにゲーム感覚で行って頂けたら有難いですね!
実際にご両親がお子様にお付き合い下さった生徒さんはの音符の覚える速度は、早い気がします。
早い時期に、ご両親に「もう、子供にかなわないです。」
と言われる事が多々あります。
3:ご両親は、お子様のピアノの上達を、おおらかに見守りましょう。
ピアノは1年や2年で結果のでる習い事ではありません
もし、どうしても年数で知りたいと思う方がいたとしたら
10年単位で考えるべき習い事です。
ですから、誰かと比較する事は絶対にやめましょう。
年齢が同じ位ですと、ご両親はどうしてもお互いの子供達の上達が気になる事と思います。
でも、習い始めた時期の違いもありますし、早咲きの子、遅咲きの子
子供達の成長は、様々です。
成長段階中で比較することは、子供達の限りない可能性の芽を摘んでしまう事になりかねません。
そして、1番問題なのが、やる気を無くす大きな原因となってしまう事です。
4:レッスンの中で幼い頃からお家での効率の良い練習方法も一緒に指導する。
講師は練習してこない子供達に、ただ、練習しなさいと言うと
ただ、最初から最後まで何回もたくさん練習してくる事だと思う子供達が殆どだと思います。
幼児の初心者でしたら、それでも良いと思います。
ただ、上達と共に当然だんだん難しい曲が弾けるようになってきます。
そうなると、前記のような練習方法は、お勧めできません。
講師は、テクニックなどのを教える事は、当たり前です。
と同時に効率の良い練習方法も、指導するべきと私は考えます。
成長すると共に、通常ピアノの演奏曲も長い曲が多くなってきます。
学業や部活で忙しくなる前から効率の良い練習方法をマスター出来る事が理想と思います。
音大等を目指している訳でなければ、短時間で曲が仕上がれば相乗効果でピアノを弾くことが、ますます楽しくなり自然にやる気も増す事でしょう。
まず、だらだらと長い練習しても上達が遅い事を自身で分かってもらう事を、それぞれの子供達にあったベストな時期に教える事です。
その上で、何処の部分をどのように練習すると上達するか、具体的説明し、指導するべきと思います。
この効率の良い練習方法は、学業にも役立つ事は間違えありません。
まさに、一挙両得とも言える事と思います。
最後に
ピアノ講師としての私自身も、子供達のやる気を伸ばす為には、これで終わりとは思っていません。
より良いレッスンを行なえる為には、私の勉強に終わりはないと自分自身を戒めこれからもレッスン頑張ります~♫
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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