ピアノ曲を仕上げる為に大事な練習方法を教えます。
2016/01/16
ピアノの練習を皆さんは、どのように行っていますか?
また、練習をしっかりしているわりに上達が遅い気がするなんて思われている方いらっしゃいませんか?
実は、ご自身の演奏力と言うよりも練習方法に問題がある事が多いのです。
それでは、2つのポイントでお話しを進めたいと思います。
1:どんな曲でもゆっくりの速さから練習を始めましょう。
特にお子様達は、どんな曲でも速く弾きたがる傾向にあります。
しかし、速く弾いてしまうと色々な弊害が出てしまいます。
まず、芯のあるしっかりとしたタッチで弾くこと難しいので、当然速いパッセージは、音がこもってしまったり、抜けてしまったりしてメロディーに滑らかさがなくなり転んだようにつぶの揃わない美しい演奏ができなくなる状態になります。
そうお話しすると速いパッセージだけに限定されると思いたいですが、真逆のゆっくりに弾くことも同時に美しく弾けなくなります。
また、作曲された曲には、メロディーの中に必ず作曲家の手紙とも言えるストーリがあります。
例えば極論ですが、文字で書かれた「ピアノを弾く事が大好きです。」と言う文章を
「ピア」「ノを弾く事」「が大好」「きです。」と書いてしまったとします。
分かりにくいだけでなく文章とは言えませんよね。
メロディーも同じです。これと同じようにメロディーの中にもストーリーがあるのですから、始めての曲を速く弾いてしまうと繋がらなくてはいけない音符の中に先ほどの文章のようにストーリーとしてのメロディーが、場違いのところで止まってしまう練習になってしまいます。
このような練習を続けているとせっかくの練習が無駄になるだけでなく、悪い練習の癖になる大きな原因となってしまい良い演奏ができなくなる可能性が高くなります。
練習しているのに、良い演奏ができなくなれば当然ピアノが楽しくなくなるのは、当たり前ですよね。
2:部分練習をしましょう。
ある程度曲を弾けるようになると誰でも最初から最後までの通し演奏が楽しくなりますよね!
とても素敵なことですが、実はここに大きな落とし穴があるのです。
ここでピアノを弾かれる殆どの方が弾きづらいところを後回しにしたまま弾いている経験がありませんか?
難しいところの部分程たくさんの練習が必要です。
これが、部分練習です。
大人にの方でもあまり楽しい練習とは言えませんよね。
ですから特にお子様にとっては、嫌な練習になりがちです。
ですから頭の柔らかい幼い時期から、練習の仕方も含めてのレッスンが必要です。
小さいお子様にとっては、自分で部分練習をしなければならないところなんて分かるはずがありません。
講師は部分練習が必要なところは、お子様には言葉がけだけでなくハッキリ分かるように印をつけてあげる。更にそこに毎日何回などお約束を書いておく。
そして更に部分練習をして上手に弾けるようになってそこで終わりにしてはいけません。
今度は、部分練習の前の何小説前からそこにスムーズに入れるような練習の仕方も指導します。
大人の方には当たり前の事でもお子様には、これぐらいの気遣いが必要です。
そして、練習とはこういうものだと早い時期から当たり前だと思わせてしまうことです。
ピアノ講師とは、演奏方法を教えるだけではなく、さりげなくお子様が幼い頃より幼いからこそ練習の仕方も同時に指導しなければならないことだと思います。
限りない可能性のあるお子様の為にまだまだ頑張りますよ!
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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