ピアノは心で弾くもの!
上手なピアノ演奏って何?
指が速く回るから?
ひとつも音を間違えないから?
もちろんこの事も大事な要素のひとつです。
でも、これだけでしたら自動演奏装置が付いているピアノが弾いてくれます。
今の時代接客やペットetc
色々な分野でロボット(人工知能)も活躍し始めています。
便利な世の中になっていますよね!
でも、今現在の人工知能と人間との大きな違いは?
心ではないでしょうか?
心は人間しか持っていない素晴らしいものです。
どんなに難しい曲を弾いても心がなければ上手な演奏とは言えないと私は思います。
極端な例ですが
皆さんご存じの「ちゅうりっぷ」や「カエルのうた」を心を込めて演奏!
一方ショパンなどの名曲を心もこめずただ演奏!
さあ?
どちらが素晴らしい?
私は「ちゅうりっぷ」や「カエルのうた」など一見簡単そうに聴こえる曲でも心を込めて弾く!
つまりどんな曲であれ心を込めて弾くと言う事から考えれば簡単な曲などないと私は思います。
ひと昔前初心者向けの楽譜と言えば
バイエルと言う教材が一般的でした。
その初心者向けのバイエルの曲をケンプ氏最後のお弟子ドイツ在住の素晴らしいピアニストがCDを出されたそうです。
その演奏はとてつもなく素晴らしく美しい演奏だったそうです。
そのCDはもうないようで残念ですが
ぜひ聴きたかつたです。
でも、悲し〜いけれど
それぞれの曲の表現力や音色よりも指が回って華やかな曲を演奏した方が素晴らしい演奏と勘違いしてしまう方々が多い現実があります。
でもそう言う方々を否定している訳ではありませんので誤解しないでくださいね!
全ての方にわかってもらうなど私のエゴだと思いますから!
ただ、少しでもピアノに関わった方々には
この心で弾く演奏の素晴らしさを少しでもわかり知ってもらいたい!
ピアノをならっているこども達に本当の意味での素晴らしい演奏が何かをわかってもらえたらこんな嬉しい事はありません。
ただし、幼稚園児、保育園児の殆どのこども達はしっかり弾けるだけでも良いと私は考えます。
また、小学生は表現豊かな演奏が出来る(出来る子もいます)下準備期間と考えます。
そして、中学生以降思春期と言われる頃より本当の意味での表現力が培われる年齢と考えます。
残念な事にこの一番大事な演奏力がつく年齢に部活や受験などのためにやめてしまう事が多い事が私はとても悲しく感じてしまいます。
ピアノは心で弾くもの!
その為にはこの思春期が一番大事な時期!
音大に行く訳ではなくとも
せっかくの表現力を培われる時期にやめてしまうこども達が少なくなる事を願います。
継続は力なり!
まず自分自身がミスを恐れるより心を込めての演奏が出来るようになる事を目標に練習して欲しい!
それに伴い自身が本当の意味で他の演奏者の優劣がわかる耳を持てるようになって欲しい!
お話しはちょっとずれますが有名なショパン国際ピアノコンクール!
ピアノを演奏なさらない方でもご存じの方多いと思います。
そのショパンコンクールでミスをしながらも入賞したピアニストがいました。
何故でしょう?
私は先程から何度もお話した
心のこもった演奏が審査員を感動させたからだと思います。
アマチュアだから私にわかるはずない。
な〜んて思った方もいるかもしれません。
でも、ピアニストを含めて色々な方々の演奏をただ聴くのではなく演奏する曲の表現や音色を感じながら聴く事によって演奏の良し悪しがわかるようになると私は信じています。
どうか皆様!
心のこもった演奏をたくさん聴く機会を作ってください!
もちろん私の生徒さんたちにもこれからもずっと心のこもった演奏をしてもらえるようレッスン頑張ります。
本当の意味で素晴らしい演奏だとわかって下さる方が一人でも多く増える事!
私にとってこんなに嬉しい事はありません。
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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