ドイツ語:ピアノkuravier(クラビア)とHlugel(フリューゲル)
2017/01/13
今年もお世話になり続けている 学友ピアノ制作兼調律師のM氏より年賀状が届きました。
年頭の挨拶は、
「翔春」
今年の酉年にあわせて洒落た
「大空にはばたく年にしましょう」
とのメッセージが添えてありました。
その中でドイツではグランドピアノの事をフリューゲル(翼)と言う事を教えて頂きました。
フリューゲルは、(翼)という意味があるそうです。
グランドピアノを開いた時羽のようにみえるからかもしれませんね?
一方 クラビアは、日本語では、アップライトピアノと限定的に言われていますがピアノ制作の歴史から考えてみますと少々意味あいが変わってきます。
バロック時代の大バッハ等が使用していたピアノと構造上全く違うチェンバロと言う楽器から話が始まります。
バロック時代のバッハが亡くなった後、クラビア制作家達がフォルテピアノの制作を競いあうようになりました。
フォルテピアノとは簡単にいうと初期のピアノと現代のピアノを区別する為に言われます。
クラビア製作者の一人がフリーデリーツィ!
モーツァルト家では、そのフリーデリーツィからフリューゲルを(グランドピアノ)買ってモーツァルト生まれた時からあったそうです。
ですからクラビアとは日本語のアップライトピアノだけに限らず
形状を限定せず、広い範囲のピアノを対象とする為にグランドピアノに対してスクウェアピアノを始めとした小型のピアノの総称と考えて良いようです。
私のピアノ教室クラビアートピアノ教室の名前は私の学友S氏がつけてくれた名前です。
このクラビアと言う名前からつけてくれたと思われます。
このクラビアという当時の意味あいを知る事でピアノは、誰にでも身近なものと考えて下さる方が一人でも増えて頂きピアノを楽しんで頂けたら幸せです。
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
関連記事
-
-
復元された100年前のピアノ
7月5日ゲンプ氏最後のお弟子ピアニスト田村美和先生のコンサート後の事です。 コン …
-
-
ピアノでバッハとベートーヴェンを弾いて学ぶ事が、とても重要な理由
ベートーヴェンは次元が違う偉大な作曲家です。 ブラームスもシューベ …
-
-
昨今のピアニストは長く現役を続けられる方が多い?
20世紀から現在まさに活躍なさっている巨匠と言われるピアニストは、長生きでおまけ …
-
-
ピアノ三大ソナタの作曲家ベートーヴェンは、大のワイン好き!
ベートーヴェンと言えば難聴と闘いながら数々の名曲を残した事は、多くの方々がご存知 …
-
-
コーヒー好きだった大作曲家バッハ
バッハはかなりお酒に強い方だったそうです。 酔いざましの意味あったのかもしれませ …
-
-
今日 楽しみにしていた東京赤坂ユーロピアノ社で行われた「ピアノ講座」を聴講してきました。
この講座は、国際音楽学校当時の学友ピアノ製作者M氏の主催されている年6回の内の1 …
-
-
アップライトピアノの可能性を探る為のコンサート!その1
9月1日ベヒシュタイン.サロンで 「アップライトピアノの可能性〜昔のピアノから未 …
-
-
子供達が自分らしいピアノ演奏が出来る為に!
「自分らしさは、基本の積み重ねの中で生まれる」 ラグビー部で選手・監督として活躍 …
-
-
ドイツ ベヒシュタイン社の専属ピアニストだった田村美和先生と学友ピアノ製作者M氏の語るピアノとは?
東京赤坂のユーロピアノ社での講習会 18年前に学友のピアノ製作者M氏の紹介でお会 …
-
-
〜アップライトピアノの可能性を探る〜コンサート(その3)
今日は、ちょっと専門的なお話になつてしまいますので、つまらないかもしれません。 …
- PREV
- 横浜のパストラールピアノ教室と私の大切な生徒
- NEXT
- ピアノ講師の新春初ドライブ