演奏方法の指導は理由も説明する事が大切と思う座間市のピアノ講師です!
2017/12/27
大人達は、まだ子供だから無理と済ませてしまう事って多くありませんか?
それって、とてももったいない事です。
子供達は、限りない可能性を誰もが持っています。
特に、ピアノに限らず芸術とは100点満点をとって終わるものではありません。
100点が取れれば200点、200点とれれば300点と極めようと思えば終わりがありません。
それだけに芸術というものに対しての思い入れが強くなる程、難しさも楽しみに変わります。
ですから、私は子供だからと言って,「ここまで」で十分なんて壁を作ってしまうレッスンをしたくありません。
レッスン行なう中で、しっかりと正しい練習が出来る子供達は、大人顔負けの演奏が出来る事を長い講師生活の中でたくさん見て来ました。
ですから、それぞれの子供達の個性の違いはあれど、それぞれの子供達のレベルに合わせ、出来る限り細かく、こだわりのあるレッスンを心掛けています。
子供達は、大人よりも順応力があります。
そして、大人が思っているより、しっかり考え行動出来ます。
子供だからではなく、子供だからこそ、惜しみなく知識を伝えて行く事がピアノ講師の使命だと思っています。
子供達に理由を説明する大切な訳
1:練習する意欲に繋がる
手の形が、何故大切か?
なぜ、指番号どおり弾く事が大切か?
なぜ、正しい姿勢で弾かなければならないか?etc
子供達には、疑問がいっぱいだと思います。
理由もわからず、「先生が言ったから」の中では、何も生まれませんし、ピアノを弾く事が、つまらない原因にもなってしまいます。
ですから、私が実際に悪い弾き方と良い弾き方をしてみせます。
すると、殆どの子供達は、良し悪しが分かるんです。
この事が大切なんです。
自分自身で弾き方の違いが分かれば、何故と疑問を持つはずです。
その時に、しっかりと理由を教え、納得できれば練習に対する意欲が変わって来ます。
2:正しい演奏方法が早く身につきやすい
例えば、正しい手の形、正しい姿勢で弾いた時には、美しい音が出せる!
指の使い方次第で音がしっかりと響く事と同時にブラインドタッチ(手をみないでひける事)の基本が学べる1
姿勢の使い分けで音色や音の表情が変わる!
オクターブをはずしにくくする方法!
呼吸を使う弾き方!
まだまだ、たくさんの演奏方法があります。
講師が実際弾き分けた後、理由を説明して生徒に弾かせてみる!
音を良く聴きながら弾く事を教え、自身の音を聴きながら弾く事が出来るようにする!
自分で納得した音や表現が分かり、更に出来るようになればピアノを弾く事が楽しさに変わっていきます。
楽しいと思える事は、必ず上達に繋がります。
3:高度な演奏方法を習得しやすくなる
2)でお話した中で、特に自身の演奏する音にこだわりを持って聴くことが出来るようになってからが
始めて、ここからが本当の意味での素晴らしい演奏のスタートと思います。
理由がしっかりと分かり、こだわりをもてるようになれば練習にも身が入ります。
ともすれば、テクニック(例えば、速く弾けるetc)だけで上手と感じてしまいがちです。
もちろん、テクニックが大切な事は、重々承知しています。
しかし、テクニックだけで心のない演奏を想像してみて下さい。
何が、見えますか?
味気ない虚しさだけが残りませんか?
ですから、私の生徒子供達には、
テクニック+表現方法を
それぞれの子供達に指導する良い時期を見極めながら教えています。
特別な生徒さんにだけでは、ありません。
また、あくまで私の個人的な思いですが
私が子供の頃の日本人の先生は、子供達には練習曲を弾けるだけで終わりにしていた先生が多かったような気がしています。
そのような事はないとお思いの方には、あくまで私の個人的な思いですので、どうぞ失礼をお許し下さい。
一昔前は、ピアノ初心者の為の楽譜と言えば「バイエル」が定番でした。
初心者の為の楽譜と思えば大した曲ではないと思う方が多いと思いますし、そのように思ってしまうのは仕方がないと思います。
ただ、私のブログの中で度々お話しさせていただいています、ドイツ在住のピアニストMT先生!
20世紀最高峰のバッハ、ベートーヴェンの研究者であり、ピアニストのケンプ氏最後のお弟子である素晴らしいピアニストです。
先程、お話しました初心者の楽譜「バイエル」のCDを出されているのです。
初心者の曲なのに著名なピアニストのCD?
と思われませんか?
ピアニストが難しい曲を美しく弾けるのは、当たり前!
でも、初心者用の曲でもこれだけ美しく弾けると「バイエル」とは思えないのです。
この事をお伝えしただけで、ビックリなさる方多いと思います。
MT先生も、高度な演奏力とは、こういう事だと伝えたかったからだと思います。
やさしい曲だから簡単、難しい曲だから上手と言う事ではない!
身を持って教えて下さった良い例だと思います。
そして、高度の演奏とは、難度だけで決めるものではないと私も思います。
私のブログの中のカテゴリーには、「練習方法」や「レッスン」項目があります。
具体的な事は、興味のおありであれば是非ご覧頂ければ幸せです。
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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