ピアノを弾く主人公は子供達自身!
2017/12/27
「ここまで出来た」と自分を認める事で前に進んでいける!
ある方が、言った言葉です。
誰もが人間として生きていく限り、自身の欠点やコンプレックスを持たない人などいません。
それは、ピアノを弾く上でも同じ事です。
そして、その事は、有名なピアニストでさえ人間である限り同じなんです。
ですから、ピアノに限らず上達の仕方が遅いか早いかでだけで、コンプレックスを抱くなんてナンセンスです。
ピアノの上達には、遅咲きの子もいれば、早咲きの子もいます。
だから、現在の姿だけをみて判断することは、絶対にやめて頂きたいと思います。
ピアノの上達は、2年や3年で上達する習い事ではありません。
10年を一括りとした長いスパンで判断する習い事であるという事を、まずわかって頂けたらと思います。
ところで、日本の若者は、自己肯定感が低いと言う調査があるそうです。
これは、幼い子どもの頃からの周りの大人の関わり方が大切であると言われています。
どんな、子供達も順調に成長していくなんてありえないし、あってもいけないのです。
その良い例が、反抗期のない子供の方が後々色々な問題を抱える事が多いと言われていますね。
だから、子供達がピアノに対しても頑張る時期があったり、意欲がなくなったりするのは、当たり前の事と思って接して下さい。
まさに、山あり谷あり、ピアノに限らず言える事です。
ここで、大人の関わり方が、「だから、言ったでしょう」と本人の取った行動に、頭ごなしに否定したり、
逆に「大丈夫だから、頑張ろう」と無理やりテンションをあげようとします。
でも、これはどちらも「あなたがダメ」と言うのと同じ事が前提の言葉です。
子供達にとって重要なのは、マイナスの状況を受け入れてくれるかどうかです。
子供達がピアノに対して落ち込んでいる時こそ
「大人だって出来ない事が、いっぱいあるんだからそれでいいんだよ。」と寄り添ってあげて欲しいと思います。
頑張っても、思うように上手に演奏出来るようにならない時こそ「自分はダメ」ではなくて「ここまで出来た」と思わせる事が大切です。
そうすることで前向きな気持を持て、ピアノを楽しいと思い、楽しいから練習できるように!
この事が理想であり、最良の結果をもたらす事と思います。
そして、ここからが本当のピアノの上達のレッスンが始まると私は考えます。
私自身も正直子供達の接し方は、難しくないと言っては嘘になります。
しかし、子供達への接し方の重要性を考える時、常にこの事を忘れずレッスンを行っていかなければならないと強く思います。
座間市クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
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