私はピアノ講師 でも、たまには交響曲の面白話もいかがですか?
2016/03/27
ハイドン作曲 交響曲第45番「告別」の第4楽章が作られた本当の意図
ベートーヴェンが音楽家は「芸術家」と公言するまで貴族の料理人や植木職人と同じように音楽家は「貴族の職人」という立場でしかありませんでした。
ハイドンも「宮廷音楽家という職人」の立場で貴族で庇護者であるニコラウス・エステルハージ候の為にこの曲を作曲したものです。
ハイドンの曲の中でも有名な曲のひとつですのでご存知の方も多いかと思います。
特に、4楽章はフィナーレらしく華やかで急速なテンポのメロディーから始まります。
曲の最後に近づくにつれ第1ファゴット、ホルン奏者に始まりひとりずつロウソクを吹き消しながら去って行き、最後はコンサートマスターと指揮者のハイドンが残るという演出があったそうです。
現代のコンサートではロウソクを吹き消しながらの演出は、まずないと思いますが、わざと譜面を捨てる動作をしたり、ハンカチを降ったり、聴衆の笑いを誘いながらステージを去る光景があります。
なんとも楽しい演出でしょう?
でも、この曲を作曲した理由には粋なエピソードがあるのです。
ニコラウス・エステルハージ候が避暑地の滞在に当時エステルハージ候の職人の立場であるハイドンと楽団員も付きそって行きました。
思いの外滞在が長くなった為楽団員が、ハイドンに家に帰りたいと懇願したのです。
そこで、エステルハージ候に音楽でその状況を察して頂き楽団員が帰宅できるようにするための手段として「交響曲45番第4楽章」が作曲されました。
ハイドンの思惑をハイドンの「第4楽章」で感じ取ったエステルハージ候は、楽団員を自宅に帰したそうです。
ハイドンの演出も素晴らしいと思いますが、感じ取って下さったエステルハージ候の洞察力もさることながら粋なはからいもステキでしょう~♥
ぜひ、皆さんもCDでは伝わらない生ならではの、このような演出のある演奏会に1度は行って見たらいかがですか?
きっと、クラッシック音楽がもっと身近なものになりますよ~!
クラビアートピアノ教室 講師 田原礼子
関連記事
-
明けましておめでとうございます‼️
楽しいお正月をお迎えでしょうか? 皆様のご多幸とご健康をお祈り致します。 心豊か …
-
ピアノと芸術
私が最も尊敬する方のピアノを含めた芸術に対する言葉は、心に強く響きます。 芸術は …
-
あけましておめでとうございます!
昨年はオリンピック! 良くも悪くもコロナ禍の中で行われた前代未聞の開催でしたね! …
-
座間市相鉄線最寄り駅さがみ野では、桜が満開!
昨日は、座間市の桜の名所のひとつ さがみ野からの桜の並木通りを眺めてきました。 …
-
ピアノ教室休講とランの花!
3年程前にある方から頂いたランが咲きました! 今年で3回目です。 お花の管理つて …
-
あけましておめでとうございます!
昨年は新型コロナウイルスの影響で大変な一年でしたね! クラビアート …
-
終戦記念日にピアノ講師が思うコロナと命の尊さ!
今年は、全世界でたくさんの方々がコロナウイルス感染の恐怖にさらされています。 そ …
-
重要!新型コロナウィルスの対応について!
クラビアートピアノ教室におきましては、生徒様の安全を考え アルコール除菌等 感染 …
-
2017年 座間市 いずみ自治会新年会
2017年 いずみ自治会新年会今年も楽しく盛大にとり行われました。 今年もまた …
-
クラビアートピアノ教室最寄り駅「さがみ野駅」で桜祭り」が始まっています。
当教室の最寄り駅相鉄線「さがみ野駅」にて今年も「さくら祭り」が始まりました。 ま …